2010年12月31日金曜日

スープ屋さんでの音楽

今年最後の更新です。
29日にサイクリングをしていて、前に一度入ったことのあるスープ屋さんに入ったところ二階でライブをしている、とのこと。お店にオーダー+出演者に投げ銭。面白そうだったので二階へ。
ジャズが一番元気だった時代のアコースティックの音を聴かせてもらいました。矢野忠さんと吉崎順一さんの演奏。すごく楽しくて、吉崎さんのヴァイオリンの音は伸びやかに、矢野さんのギターと声は音楽を愛している人のもので、本当に楽しませてもらいました。
俗に言う「ドブロギター」というものを私は初めて目にしました。正式にはリゾネイターギターと言うと教えてもらいまいした。you tube で見た名も知らぬアラビア圏(だったかしら?)の曲のコピーや、もう古典の範疇に入るようなジャズの名曲を、吉崎矢野節で。
楽し過ぎたので今年の〆に最適。
矢野さん、吉崎さん、素晴しいパフォーマンスをありがとうございました!
またお会いしましょう!!!

2010年12月25日土曜日

サヌカイト

先日所属楽団の定期公演がありました。
新曲の鉦鼓で当たっていたのですが、本番10日前に来た譜面を見ると、持ち替えでサヌカイトと鞨鼓も打つ指示が出ていました。
鞨鼓のかわりに段ボール箱をトコトコと打って自宅練習。パート譜づくりになぜか2日。サヌカイトはリハーサルのある日にしかさわれなかったのでイメトレ。
楽団での新作初演で演奏するのは初めてだったので、ワクワクドキドキ。新しい曲に命を吹き込むお手伝いをできるのはとてもエキサイティングで楽しい経験でした。
ゲネプロはほぼ完璧。本番は、緊張もあり、反省点あり。それでも、楽曲が素晴しかったですし、先輩方がすばらしかったためお客様にご高評を頂きました。

記念に記します
2010年12月22日(水)
伶楽舎雅楽コンサートno.23 「打ちもの いろいろ」にて
猿谷紀郎氏の新曲「綸綬」を演奏しました
パートは鉦鼓(持ち替えで讃岐の石、サヌカイトFと鞨鼓2)

素晴しい経験をありがとうございました。

2010年12月10日金曜日

延の曲

延の曲は拍感をつくるのが難しい。最初はすごくゆっくり。そのゆっくり具合は笛の音頭と、それを受けて笙の音頭が作っていくものなのだけど、とても難しい。付所からしばらくは、合奏しているみんなが笙に耳を傾けているから、すごく緊張する。緊張すると息が続かなくなって、音が途切れてしまう。前回の合奏の時は、なんとか音が切れることは回避できた。でも、途中琵琶と合わないなあ、と思っていたら、やはり手移りと気替えの間合いが急すぎて、全体の音楽の流れを止めているとアドバイスされた。全体をつかんで、音の運びを作るのが笙の役目。手移りをして、琵琶が入って拍頭になったら密やかに息を変えるのが、美しい笙。
修練します。

2010年12月5日日曜日

もう12月

ぼやっとしていたらもう12月です。10月後半から11月は本番多数だったため、きりきりしていたら学校公演ツアー中に娘が肺炎で入院しました。入院翌日の夜からその翌日にかけて、平日なのにオフだったので、当初は帰宅しない予定だったのですが、急遽予定を変更して自宅近くの病院へ。病院に一泊して昼まで居て、その後母の家でお風呂だけ借りて西日本にとんぼ返りしました。
娘の入院生活を助けてくれた、つまりは私の演奏家人生をサポートしてくれている母と夫に多大な苦労をかけて、学校公演をして参りました。
今回、子ども、あるいは雅楽初心者の大人向けの曲(雅楽と昔話のコラボレーション)で太鼓という大役が当たっており、先輩方の多大なる協力の元にツアーを回っていたため、9公演を終えて帰宅した時には、様々諸々、力が抜けました。
11月26日に帰宅して、しっかりお母さんらしいこともして、しばらくゆっくりできたので、今は次の公演に向けて準備中です。
スローペースですが、継続して音楽ができることに、とても喜びを感じています。

2010年11月9日火曜日

変化

8月からこの方、自分の中で何か変化が起こっているような気がする。
音楽とは離れたことだけれども、私は他人と距離をとることがヘタクソだ。急に間合いを詰め過ぎて、相手にびっくりされてしまうことがたくさんある。
そんな性格は実は音楽にとても関係していて、ゆったりと全体の流れを作らなければならない性格を持つ笙という楽器を奏しているのに、全然ゆったりできない私があった。
近頃、上手に私の音楽の悩みを聞き出してくれる先輩に恵まれて、たぶん、音が少しづつ変化してきていると思う。
憧れ続けている先生と、同じでなくてもいいから、美しく、力強く、繊細に光を放つ音を目指して変化し続けたい。

2010年11月3日水曜日

10月終わり

10月は中々忙しい月だった。29日と31日の本番を終えて、次は11月の本番にむけて練習。打ち物の当たりが多くてとても緊張したけれども、打ち物をするといつもは聴こえてこない両絃(箏、琵琶)の一拍目がとてもよく聴こえて勉強になる。絃楽器はとてもかっこいいことをしている。
次の公演は13日の法政大学。14日からは学校公演のツアーに出ます。それまでは練習と、その他に娘とべったり過ごす予定。2週間、おばあちゃんと、お父さんとお留守番お願いします。

2010年10月18日月曜日

らくまい

4年前からご縁があって呼んで頂いている茨城県旧美和村の鹿嶋神社で、今年も奉納芸をして参りました。私は笙と鳴り物で参加。地元の方々が様々の神様になり舞い踊る。とても楽しいお祭りです。人の動きにあわせて楽をつける。決まった型をいかに応用するか、パフォーマーとしての私を育ててくれるお祭りです。一緒に楽をしてくれるTさん、Sさん、そして主催のHさん、後援してくださるTさん、いつも本当にありがとうございます。そして、
鹿嶋の神様ありがとうございます

2010年10月12日火曜日

これから

これからの活動について色々考える。私はどうなりたいのか。
笙の音を聴いて光が見えたから、笙を始めた。
ヴィジョンの浮かんでくる音楽をよいものだと考えていた。
それは今でも変わらない。
近くで、音を聴いて欲しい。
もっと、音をよくしたい。

2010年9月29日水曜日

リハーサル

今年で4年目になる、茨城の小さな神社でのお祭りのためのリハーサルが昨日あった。能管の方と鼓の方と合わせる。笙だけ異種混合の様子(でも鼓の方はリコーダーも吹く)。4年目とあって随分と慣れてきた。1年目はまだ学生の時だった。温泉に泊めてもらって、交通費も払ってもらって、謝礼まで頂けるなんて素敵!と思って楽しくお仕事させてもらいました。4年目の今年は、笙でするワルツのリズムと三和音にも随分慣れてきました。
地域の方が舞い踊り、笛と鼓と笙が音をつける。そしてつきたてのお餅が振る舞われます。新しいお祭り。とても楽しいです。お祭りを興した舞踊家のHさん、ならびに常陸のくにを学ぶ会の皆様、毎年ありがとうございます。来月参ります!

2010年9月27日月曜日

打ち物で撃沈

昨日、合奏会。打ち物の練習をする。大敗しました。「上がる(加拍子:リズムパターンが変わる)場所間違った」と一番大きい先生に言われ、私の憧れている先生には「安定しない、全体の流れを聴いて」と言われる。おお、ワンダフル。向上する余地しかない。
二度同じ曲をした時には太鼓のお坊様より「ちょっとだけマシになった」と言われて、それだけを支えに、もっとマシになってそのうち素晴しくなるように練習する。なんて、ブログを更新している暇があったら「どう、どう、すってんてん」のリズム、早八拍子の加えのパターン、とにかく耳から入れて口ずさんで覚えるべし覚えるべし。と書きながら今日のリハを録音するために古いiPodを充電しています。

2010年9月8日水曜日

お稽古たくさん

9月に入ってお稽古がたくさんあった。4-5日は毎年恒例の笙合宿、御嶽山で一泊して2時間のお稽古を3セット。6日普通のお稽古。7日所属楽団の合奏練習。
7日の練習には、作曲家の先生がいらしていた。
延(のべ)拍子の長い曲を聴いて感想を仰ったのだけれども、分析しながら音楽を聴く人にはこんなに長くてつまらない風な音楽でもちゃんと面白みを見つけて音楽の構成について質問されていた。ビートはあるのか、との質問。
延の曲にビートはあるけれどもとてもゆったりしている。その前の音取(ねとり)は各楽器にリズムやテンポのようなものはあるがビートはない、と先輩が説明をされていた。
分析の対象として見ると、雅楽には沢山の面白いことがつまっていて、曲はとても精緻にできている。それが少しづつわかり始めると、ぐんと面白みが増す。
来年、どんな曲を創ってくださるのか、とても楽しみです。

2010年8月31日火曜日

演奏依頼

8月末になって演奏依頼がパタパタと舞込む。10月に新規2件。11月にはツアーもあるし、ツアー前日には大学での公演があるし、中々忙しい。
8月、9月は副職しながら奨学金返還、ならびに練習。洗い調律が済んで、これからリードが安定するまで微調整を繰り返す。取替えて頂かないといけないかもしれないリードがあるようだけれども、どこまで使えるかお試し中。
演奏依頼がくるととても嬉しい。

2010年8月25日水曜日

リードの調子

洗い調律をお願いして、出来上がった。やっぱりびっくりするほど鳴りがよくて、延只拍子のものすごーく長い引きも割と吹けた。音の質はきらびやかに聴こえる。自分で青石を塗ることができるようになったら、もう少しソリッドな音を目指すと思う。

2010年8月4日水曜日

お仕事

昨日お仕事してきました。珍しく篳篥と二人。環境が整っていなかったけれども、調律が今まででいちばん上手にできたのでとても気持よく演奏できました。興味を持って聴いてくださる方がたくさんいて嬉しかったです。次のお仕事に繋がりますように。

2010年7月20日火曜日

しばし休養中

本業がしばし休養時期に入ったので、アルバイトで稼いでいます。
次に決まっていることは、10月の茨城、11月の大学関係、それから2週間のツアーです。大学関係は上記とは別に2件の仕事が見込まれます。
頭の中ではサロン・コンサート的に公演をしていければと画策中。諸々のことたちが動く時を楽しみにしつつ。
8月、9月、どうぞお声をおかけください。可能な限り出張致します。

2010年7月12日月曜日

感想文

小学校でワークショップをした感想文に、「笙はすべてを包むので、ギョウザの皮みたい」と表現してくれた男の子がいた。素晴しい表現力。ありがとうございました。

2010年7月7日水曜日

「七夕の調べ」




明日(日付が変わったのでもう今日ですね)、横笛奏者の大野利可さんにご一緒させて頂いて、七夕コンサートをします。
織姫と彦星の逢瀬に彩りを添えられますよう、願いを込めて演奏します。

2010年6月28日月曜日

調律

笙という楽器は楽器の調整、調律がとても大切。今月の二つの本番に、きちんとした調律で臨めなかったことを反省して、七夕コンサートのために楽器を調整中。呼気と吸気のバランスがよくなるよう、板バネ的な金属リードを竹管からはがしてようく観察しておもむろに待ち針で整える。リードを取り付ける時も、まだ慣れていないから一息で蜜蝋と松脂の接着剤を扱えるように訓練する。気持が落ち着いていないとできない作業。高い音はほんの少しの錘の変化でピッチが変わるから、多めにつけて少しづつ引く。ごろっと鉛が出てくると、この鉛のお陰で安定していたのだ、と思う。先生の技を思いながらピッチを整える。それでも湿気やリードの癖で、日々刻々と状態は変化する。七夕の夜に、安定したまとまりのある音になっているよう、調整をしたり、手を出さずに様子を見たりしていく。

2010年6月22日火曜日

蘭陵王

本日、とはいえもう日付が変わっているので昨日、某大学の某講義内で雅楽の実演をしてきました。これは私が学生時代から、能楽研究がご専門の先生に声をかけて頂いて続けているもの。三管が各々一人で演奏するので実力が晒されます。なので頑張ります。そして実力アップにつながります。いつも演奏する機会をくださっている先生、ありがとうございます。そして、一緒に唱歌を歌ってくれた受講生の皆様、ありがとうございました。もちろん、一緒に演奏してくれている篳篥さんと龍笛さんにも、ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。

2010年6月17日木曜日

サイタマックの歌

サイタマックというところで「サイタマックに捧げる歌」の演奏をします。笙は基準ピッチが低いのにギターもヴァイオリンも合わせてくださって幸せです。詳細はsaitamacのブログで!
http://saitamac.blogspot.com/

2010年6月8日火曜日

ワークショップ

昨日は小学校でワークショップ。6年生4クラスでした。感想文を見るのが楽しみ!

2010年6月6日日曜日

お父さん

6月は父が他界した月です。母と、兄姉とその家族が揃って、簡単な法事をします。私は笙を奏します。父が他界したのとほぼ同時期に、現在所属している楽団に入りました。家で行う法事で演奏するのはお葬式の曲。楽団に入る時にご挨拶で演奏したのも、お葬式の曲でした。ご挨拶だったのですが、父が亡くなって2週間くらいの時だったものですから。あれから2年が経ちます。私も家族も、元気に暮らしています。

2010年5月31日月曜日

友達と

昨日、友人と家飲み。思いの外よく飲んで、気がついたら朝の5時で、それから昼まで寝た。最近ゆっくり飲む術を覚えたので今日のダメージの度合いは比較的やわらかだった。話し倒してすごく楽しかった。彼女も楽しかったらいいな。

2010年5月29日土曜日

止手

笙の調律は狂いやすいのでいつも気にしていなければなりませんが、本日は盤渉(ばんしき)の止手(とめで)【↑シー↓シーファ♯】を吹くとミの音が空鳴りしていました。ため息。

2010年5月25日火曜日

打ち合わせ

本日某大学日本音楽史の講義内雅楽紹介の打ち合わせ。学生さんに唱歌を歌ってもらいます。6月21日に管楽器3人での最小編成合奏、楽しみです。

2010年5月21日金曜日

取材

昨日、練習風景を撮りに韓国のテレビ局の方がお稽古場にやって来ました。インタビューを受けた先生曰く「取材の人はねえ、どうしても高麗楽の方が偉いって言ってほしいんだよね。困っちゃったよ。」高麗だけに困っちゃいますね。
雅楽の世界では、唐楽優位です。
「納曽利」の練習風景を撮影した後、取材の方々は帰って行きました。

2010年5月20日木曜日