2015年3月10日火曜日

一年



気が付けば、ブログの更新を怠って一年が過ぎようとしています。
皆様お元気ですか?

私は2月にすっかり元気をなくしていて、3月に予定していた演奏会を延期してもらうほどでした。啓蟄の少し前くらいから徐々に元気を取り戻して、今度は躁状態にならないよう用心しているところです。人も生物なのだよな、と季節に影響されやすい躁鬱病の周期を体感しながら当たり前のことを考えます。

さて、昨年4月から6月まで行われていた展覧会の音楽以来の更新ですので、それ以降の昨年の活動をお知らせしたく存じます。

楽団の演奏会は変わらず年に2度、
こちらこちらでした。

あとは学校公演事業でこちら南九州地方をめぐり、充実した演奏家活動を送らせていただいております。

楽団以外のお仕事も随分と充実してきました。

NHKの「スコラ」に楽団の一員として出演できたご縁から、地元の子育て広場での演奏のご依頼をいただきました。子育て広場は娘が小さかった頃に利用していた場所で、今年度は娘が保育園に通っていた頃担任をしてくださっていた先生が担当をされるようになり、地域交流会の企画を考えていらしたところ、駅で偶然お会いして、そしてそれがテレビの放映日だったものですから「見てくださいね」と宣伝したら、しっかり見てくださった上でお招きくださいました。
年長さんと、地元の方々(主にご高齢の方と赤ちゃん連れの親子)というお客様の層でしたので、独奏の部分と、一緒に歌う部分と、大人向けのトークを年長さんにもわかりそうな言葉でするコーナーを織り交ぜて、笙一管、装束を着けての演奏でした。なかなか充実し、聴いて下さったお客様にも依頼主の先生方にも満足して頂けたようで、私も嬉しかったです。

それから、トップの写真は群馬県高崎市にある山名八幡宮という神社の狛犬さんです。9月に「月の階(きざはし)」というイベントでの奉納演奏に参加させて頂きました。この神社には御子(みこ)カフェという、子育て中の親御さんに優しいスペースが設けられていましたので、高崎で子育て中の方はいらしてみてください。演奏会は、高崎音楽祭の一環として行われたものでした。

11月末には武蔵野大学千代田サテライト教室「能楽おもしろ対談ーー雅楽演奏家をお迎えして」にお呼ばれして数曲の演奏とトークをしてきました。音楽学出身の私は何を話せばいいのか下調べの段階でとても緊張していたのですが、当日は能楽研究の三浦裕子先生が非常に上手にリードしてくださって、ご好評をいただけたようで安心しました。能の謡の一節に「千秋楽は民を撫で、萬歳楽は命を延ぶ」というくだりがあるそうです。「千秋楽」も「萬歳楽」も雅楽の中ではスタンダードなナンバーですが、萬歳楽が延拍子(のべびょうし)という拍子であるのと掛詞になっていますね、という新発見がありました。能楽の謡と雅楽の関連について、また新しい発見ができたら楽しいと思いました。三浦先生、ありがとうございました。

12月は出身音大作曲科の卒業審査演奏会がありオーケストラと共演をさせていただくことができました。すごいラッキー。雅楽の現代曲のこともよく知っていらっしゃる板倉康明先生指揮の下、講堂の大ホールで演奏するチャンスが巡ってくるとは、なんと嬉しいことだったでしょうか。作曲をされた五十嵐さん、ありがとうございました。わたくしこちらで笙を吹いております。facebookアカウントをお持ちの方よろしかったら見てみてください。板倉先生素敵☆

そんなこんなで、今年もスタートしております。今年最初のお仕事は楽団からの依頼でこちらの2にある板橋の小学校でした。


今日は3月10日、3月はしばらく2月の不調からの回復にあてますが、5月にある楽団の演奏会を目処に、体力を回復していきます。あ、その前にちょっと茨城の神様と、谷中あたりのライブ会場からお呼びがかかったので、そちらにも行ってきます。

今年もよろしくお願いします、と言うには随分と春めいてきてしまいましたが、今年もどうぞ、ゆるゆると見守ってくださいますようお願い申し上げます。

追記:5月、忘れてならぬ水戸芸術館でのイベントもありました。「拡張するファッション展」最終日に行われたイベントCOSMIC WONDER RESTAURANT ”  笙の演奏・パフォーマンスで参加させてもらいました。


左側。緑色の衣装でした