2013年8月6日火曜日

蝉時雨、「深川潜水、その後」

暑い暑い夏です。

6月に大きな演奏会が2件ありました。紀尾井ホールでの楽団の演奏会、それから国立劇場での楽団の演奏会、どちらも音楽監督の作品、古典様式の新しい大曲で出演させてもらいました。笙と鉦鼓をしました。

7月はしばらくおやすみして、家のことや事務仕事を少しづつ片付けていました。

8月は2日に、ピアニストの岡野勇仁さんに誘って頂いて「深川芸術祭vol.19」というライブに参加させてもらいました。「深川潜水、その後」という坂野嘉彦さん作曲の新しい曲を関島岳郎さん(チューバ)、今西玲子さん(箏)との三重奏で初演しました。

蝉時雨とパソコンのホワイトノイズ、それから新青梅街道を走る車の音を聴きながら久しぶりの更新でした。

蝉時雨が小さくなるとパソコンの音が聴こえて、少し外に耳を傾けると車の音が聴こえます。
生活の中にある音はそれを発する「物」の存在を私の意識に上らせて、それぞれの音はお互いがそれぞれ独立していてなおかつ聴く主体である私からの距離が空間の広さを感じさせてくれます。
それってきっと「深川潜水、その後」で坂野さんが求めた音楽と共通するんだろうな、と思います。

また演奏の機会がありますように。