夫は都内の実家で働いていますが、当日は帰宅できませんでした。実家であることが幸いして、朝、人の動きが落ち着いてから電車で帰宅できました。
娘は学校にいました。揺れが収まると同時に私は家の鍵を持って娘の学校に飛び出して行きました。
沢山の映像、ネットからの情報、余震、停電、空っぽのスーパーの棚。
東京にいても10日間、何もできませんでした。
18日経った今日、ようやく何とかメンタルが回復してきました。少しだけど、寄付もしました。たくさんだと続かなくなると思うので、来月も再来月も続けられるくらいの額を。
節電を呼びかけられていたので、電熱器を使うのをためらって笙の練習もあまりできませんでした。でも、やっぱり楽器にはさわりたくなって電熱器を使って練習しました。そのかわり、暖房を控えた。
ようやく電車に乗る気持ちになれた頃、大井浩明さんという方のオルガンリサイタルで先輩の演奏を聴いた。会場には、先日受講したトーキョーワンダーサイトのアカデミーで一緒に受講していた友人がいた。私は彼女の感覚が何となく好き。おしゃべりができて「人の心がトゲトゲしてるね」と言いあった。みんな疲れてるから。
東京にいる私は努めて普通に生活する。演奏もする。たくさんある報道で私がダメージを受けてても、何もかも流されたり、喪ったりした人にしてみれば全く関係のないことだから、普通に生活をする。
で、時々地震のことを考えて、毎月本当に小額だけど寄付をしに行く。
私にできることはこれくらい。