2011年12月27日火曜日

休養中

今年一年、めまぐるしく躁状態の一年だったようですので、このところナリを潜めています。よく眠り、気が付くと食が減り、外出が減り、冬眠状態です。1−2週間大人しく潜伏して、次第に元気を取り戻しつつあります。21日には楽団のお仕事をさせてもらって、より元気になってきました。

躁鬱病の大先輩、北杜夫氏が亡くなってびっくりした今年でした。今年は躁の状態を見つけるのが遅くて応対が後手に回って中々大変でした。

躁は見つけてあげないとひたすら突き進むので、止まりません(これは色んな意味で笑えない)。それに比べて鬱は、ひたすら休んで眠ればよくなる、待てば去る、というのがいいところです。

そのような訳で、今年のお仕事は終了。次回のお仕事は1月にある舞台、2月にあるワークショプです。1月はきっとやっぱり家で大人しくしていると思います。

来年もよい仕事に恵まれますように。
そして、よい仕事の期待に応えられるよう、身体も心も、コンディションを整えてお仕事に臨めますように。

〈次回演奏会のご案内〉

伶楽舎雅楽コンサートno.24
『芝 祐靖作品演奏会 その2』
2012年1月 26日(木)19:00開演 (18:30開場)
四谷区民ホール

全作品:芝 祐靖作曲

『伎楽より 呉女、崑崙、迦楼羅』他
(1980-89年 横笛、細腰鼓、銅鑼、銅拍子)
『斑鳩の風』(1991年 箜篌、笙)
『二つの面 』(1963/95年 笙、篳篥、龍笛、琵琶、箏)

古典様式による新作雅楽組曲『呼韓邪單于~王昭君悲話~』
(1999年 管絃16名、歌)

客演:佐々木冬彦(箜篌)、下野戸亜弓(歌)、谷内信一(横笛)
前売・予約2500円、当日3000円(全席自由席)

2011年10月29日土曜日

九州地方で

九州地方で、楽団の学校公演まわりをしています。
12公演のうち5公演を終了しました。
今週は主に熊本が多かったのですが、熊本の小学生や中学生は、道ですれ違っただけでもきちんと挨拶をしてくれたり、とても礼儀正しいです。
雅楽と昔話の曲では目をきらきらさせて聴いてくれます。
来週に4公演、再来週に3公演して帰宅します。

九州地方の皆様、しばらくお世話になります。

2011年10月18日火曜日

ひたちのくにで

地元の方が神様や精霊になって神社の境内で舞を奉納する「楽舞(らくまい)」という新しいお祭りに、毎年招いて頂いて楽をします。今年は10月16日(日)にありました。茨城県常陸大宮市の旧美和村、鹿島神社で、宮司さんに祝詞をあげて頂いてからお祭りは始まります。
今年米寿を迎えれられた水神様、今年喜寿を迎えられた花の精、樹木の精霊、可愛らしいカエルの精や鳥の精、アメフラシや雷神様に風神様、様々の神様や精霊の役に扮して舞を舞う、そこに楽の音をつけます。
今年は大きな震災のあった年。宮司様の祝詞に耳を傾けると、鳥居が傾き、石灯籠が一つ壊れたものの、神社の社殿は神様に守られたため、潰れず最小限の被害で済んだ、とのことでした。
今年で5回目のこのお祭り、毎年修学旅行に行くように、楽人3人は上野から旅をします。前日にリハーサルをし、宿でわいわいおしゃべりをし、翌日のお祭りに臨みます。能管、鼓、リコーダー、弥生笛、笙、鈴やクラベス、バード・コール、様々の音を使って舞と合わせます。
舞をする方々は、最初はまわりを気にする余裕、音を聴く余裕がなく、自分のことに精一杯だったのが、今年はきちんとまわりを見回し、しっかり音を聴いてくださり、そして楽しんで伸び伸びと舞っていらっしゃいました。
5年の間には私にも様々なことがありました。遅くに入った音楽大学を卒業し、父を見送り、現在所属する楽団に入舎し、家庭と娘を最小限守り、音楽の仕事を様々頂くようになり、色んなことを手探りでしてきました。
このお祭りは、私が音楽の仕事でやっていける、と思った原点の仕事であったことを思い出しました。
何かに囚われたり、偉ぶったり、無理に社交性を持とうとしたり、しなくていいのかもしれない。ちょっと無理することがあっても、基本的にはゆっくりゆるゆると、するべきことをできるだけの努力をしながら進んで行くことを思った祝5周年の「楽舞」でした。
お祭りを主催されるHさん、無償の力で支えてくれるTさん、ありがとうございます。

また来年も、鹿島神社でお目にかかります。

2011年8月3日水曜日

新しい人

楽団に、新しい人が入って来ました。
私はまだまだ習う事がたくさんある中、後輩ができてしまって、てんやわんやです。
先生や先輩方にご指導頂きながら、伝えられることがあったら伝えていきたいな、と思っています。わからないことは尋ねながら。

次回演奏会のご案内です。

「十牛図と秋庭歌一具」
国立劇場大劇場
9月10日(金)16時半開演

私は後半、武満徹氏作曲の「秋庭歌一具」で笙の木霊3というパートを演奏します。よろしかったらいらしてください。

2011年7月23日土曜日

本番一件終了

昨日、本番一件終了しました。
今回すごく苦戦しました。苦戦したけど、苦戦した甲斐あって、たぶんちょっとだけ伸びたと思います。怠らない、って、本当に大切で難しいこと。

「伶倫楽遊」紀尾井ホールにて
管絃「迦陵頻破(延只八拍子)・急」鉦鼓
舞楽『蘇莫者』笙(7番手)

大きな舞台にのせてもらえる幸運に感謝しています。
努力を支えてくれる家族と友人に、ありがとうを伝えたいです。
それから、大切なアドバイスをくださる先生にはどのように感謝を表していいのかわからないです。

古典も上手になりたいし、現代曲にものせてもらえるようになりたいな。
願望だらけです。

2011年7月7日木曜日

音の張り

雅楽の古典曲をしていると、音の張り方というものがとても大切。
大学在学中は訳もわからずに、でも週に一度は少人数で先生に見てもらえた。
卒業して3年と数ヶ月が経つ。やはりまだまだ10名くらいのお稽古には通っているが、たくさんの音に埋もれて自分の音だけになることがあまりない。

私は知らないうちに、息を逃す癖がついていたようで、めりはりのない音を指摘された。「押す」「引」「張り」。

「押す」は篳篥や笛の奏法だけれども、笙でとても大切な「張り」「手移り」、そのタイミングをカラダがきちんと覚え直すように練習しよう。音に集中して、拍を感じながら。

本番は7月22日19時〜、紀尾井ホールです。
よろしかったらいらしてください。私は舞楽で、笙の末席に座っております。

2011年6月28日火曜日

ガタムの久野さん

先日国立でご一緒したガタム奏者の久野さんのブログが面白い。
なんかご本人イケメンで、可愛らしい笑顔をうかべた好青年(好青年とイケメンはかぶるのか?)なのだけれども、この人の描くイラストや文章って、なんかいい。
頭の中にはどうも、ガタムのリズムの数とか、ガタムを演奏するための早口言葉とか、将棋のことなんかが入っているようだ。なんか面白いので、よろしかったら久野さんのブログどうぞ。
久野さんのとこ

2011年6月22日水曜日

共感疲労

先日、何とはなしにフリーペーパーの「R25」という冊子を読んでいたところ、石田衣良氏のエッセイに「共感疲労」という言葉がでてきた。ふむ、おそらく日本中のいたるところで共感疲労が起こっているのだろうと思う。地震から3ヶ月以上が経つ。少し気持ちが緩んできたところでどっと疲労。ここ2−3週間、なんか調子出ないし、ことあるごとに涙ポロポロするの、なんでかなあ、って思っていたところ、どうも鬱らしいということを昨日くらいに発見して、なにかひとつすっきりした。
鬱ながらにライブなんてこなしてしまう自分は、とても成長したと、自画自賛。
14歳手前で発症してから、かれこれまもなく20年のおつきあい。薬を服用することへの抵抗なんかと戦った10年は過ぎ去って、毎日の生活を送ることが重要、って思って薬の服用をきちんとするようになってから、8年くらい。もちろん、生活に変化はあるし、娘は大きくなるし、私が音楽と対面する仕方も変化している。
そんな頃に、共感疲労も重なった。
それでもとても軽くて済んでいるのは、きちんと薬を服用していることと、私を支える家族や友人、時々出会う素晴しい文章、それから私の生きる糧である音楽のおかげだと思っている。

2011年6月10日金曜日

リハ終了

12日(日)にご一緒するボイスパフォーマーの徳久ウィリアムさんとリハーサルした。変幻自在の声と、合成音のたくさん出る笙、きっと面白い音空間ができるに違いない。
「落語みたいな音楽」
つまり、古典のような規範はあるんだけど、自由にしていいところもある。大衆芸能、な音楽を目指して、国立キノ・キュッヘというお店でパフォーマンスします。
即興もあるよー。
即興のテーマは「滝壺の笙」(ウィリアムさん発案)
とても楽しみ。

2011年6月3日金曜日

地下活動始めました

地下活動始めました。
ずっと一緒に何かできたら面白そうだな、と思っていた
ボイスパフォーマーの徳久ウィリアムさんと、
ウィリアムさん厳選の国立のミュージシャンお二方とライブします。

《偶然のアジアの音楽》
日時:2011年6月12日(日)18時Open/19時Start
場所:国立 キノ・キュッへ(木乃久兵衛)
http://www1.pbc.ne.jp/users/kino9/
出演:藤井良行(トルコ,サズ)/久野隆昭(南インド,ガタム)
徳久ウィリアム(ホーメイなどのボイス)/日比和子(笙)
お代:投げ銭+1,500円
(1ドリンクとアジアンテイスト料理ワンプレート)

よろしかったらいらしてね。

2011年5月11日水曜日

双調

本日(日付が変わってもう昨日)合奏のお稽古にて双調(そうぢょう)の「賀殿破・急(かてんのは・きゅう)」「胡飲酒(こんじゅ)」をしました。笙の先輩二人の音に合わせながら、安心して曲を吹くことができました。「賀殿破」では一度目に笙、二度目に鉦鼓をしました。
双調は春の調、ふわふわと漂う感じがして、私は双調の曲をしていると酔ったような感覚になることがあります。今日は鉦鼓のポジションで、真後ろに輝くような音のする箏の音を背負い、遠く離れた笙の音がどのように聴こえるか確かめ、太鼓の所作に上手についていけるように、などなど、いろいろ感じながら合奏ができました。
おそらく、昔より鉦鼓はマシになってきたと思います。笙も、先輩の息を盗みながら少しづつ進歩していると思います。もちろん、楽器がよい、ということが根底を支えてくれながら。
まずは5月と6月に頂いているお仕事を、きちんと務められますように。

2011年5月3日火曜日

ライブにいらしてくださった皆様


4月29日のすうぷ屋さんでのライブにいらしてくださった方にお知らせです。
郵便局にて寄附してきました。
ありがとうございました。

2011年4月29日金曜日

鷹の台にて

地震の勢いに後押しされて、本日初めて自分から「やりたい」と名乗り出てライブをすることができました。ほとんどいろんなことを頼ってしまいましたが、ヴァイオリンの妙子さま、ありがとうございました。

カフェでのライブ、お客様は13名、ライブチャージの50%である6,500円を震災のために寄附します。5月2日(月)に、郵便局に行ってきます。

声をかけていらしてくださったお客様のほかに、通りすがりで二階に上がってくださったお客様がいて嬉しかったです。

場所を提供してくださったすうぷ屋Hyggeさん、ありがとうございました。とても素敵なロケーションで演奏ができて、嬉しかったです。

今回、音楽の先輩である妙子さんにたくさん頼っての演奏でした。これからの課題が沢山見えました。古典のソロもしました。今できる限りの演奏を。それでもやっぱり、まだまだだなあ、と思います。

 いつか、光の見えるような音が作れますように。

2011年4月6日水曜日

小さい成長と貢献


4月29日に、ヴァイオリンの丸山妙子さんと小さなライブをします。

場所は西武線鷹の台駅にあるすうぷ屋Hyggeさんの2階。昨年末に伺ってスープを食べて、ライブを聴きました。とても素敵な空間です。

地震以降、きっと誰もが「私には何ができるか」と考えたと思います。私はお金持ちではないので100億円の寄付はできません。でも、笙を持っている、演奏をすることができる。ならばそれで何かできることがあれば、と思ってチャリティーライブをしたいと思いました。

そんなことをつぶやいたところ、以前サイタマックでご一緒したことのある丸山妙子さんが「やろうやろう!」と言ってくださったので、Charge の半額を寄付することにしてライブを企画しました。

狭いスペースですので、たくさんの方に聴いて頂くことはできませんが、自分にできる小さいことを継続してやっていけたらと思っています。

もし4月29日15:00頃、鷹の台にいらっしゃいましたら、「すうぷ屋Hygge」さんの2階でする、ヴァイオリンと笙のライブにいらしてください。

古典のソロを少しと、アレンジ曲をする予定です。
お店に一品オーダー&Charge 1,000円(うち50%を日本赤十字に寄付します)。
スープのメニューはこちらから。
http://www.soup-hygge.com/menu2.htm

郵便局を通して寄付ができたら受領の半券をこのブログにupします。
よろしかったらいらしてください。

追記:時間ですが、オープンが15時、スタートが15時半です。
寄付先について:寄付の集中を避けるため、日本赤十字以外の寄付先を考えています。東日本大震災のための寄付ということは変わりません。ご理解お願い申し上げます。(4月17日)



2011年3月29日火曜日

地震以後

3月11日に大きな地震がありました。

夫は都内の実家で働いていますが、当日は帰宅できませんでした。実家であることが幸いして、朝、人の動きが落ち着いてから電車で帰宅できました。
娘は学校にいました。揺れが収まると同時に私は家の鍵を持って娘の学校に飛び出して行きました。

沢山の映像、ネットからの情報、余震、停電、空っぽのスーパーの棚。
東京にいても10日間、何もできませんでした。

18日経った今日、ようやく何とかメンタルが回復してきました。少しだけど、寄付もしました。たくさんだと続かなくなると思うので、来月も再来月も続けられるくらいの額を。

節電を呼びかけられていたので、電熱器を使うのをためらって笙の練習もあまりできませんでした。でも、やっぱり楽器にはさわりたくなって電熱器を使って練習しました。そのかわり、暖房を控えた。

ようやく電車に乗る気持ちになれた頃、大井浩明さんという方のオルガンリサイタルで先輩の演奏を聴いた。会場には、先日受講したトーキョーワンダーサイトのアカデミーで一緒に受講していた友人がいた。私は彼女の感覚が何となく好き。おしゃべりができて「人の心がトゲトゲしてるね」と言いあった。みんな疲れてるから。

東京にいる私は努めて普通に生活する。演奏もする。たくさんある報道で私がダメージを受けてても、何もかも流されたり、喪ったりした人にしてみれば全く関係のないことだから、普通に生活をする。

で、時々地震のことを考えて、毎月本当に小額だけど寄付をしに行く。
私にできることはこれくらい。

2011年2月21日月曜日

トーキョーワンダーサイト

トーキョーワンダーサイトというところで「アンサンブル・モデルンのアカデミー」という8日間のワークショップを受けてきました。

8日間、現代曲のレッスン、レクチャー、大人数でのパフォーマンスなどをしてきました。20日に成果発表会なるものがあり、非常に充実して家庭をほっぽり出した一週間でした。

話はいつも急に始まって私はそこに飛び込んでいきます。
楽団の先輩で、大学時代の先生から「こんな催しがあるよ」というお知らせを頂いてすぐに、課題曲について笙の先輩に尋ねたところ「すんごい難しい」ことと「FとB♭がついてる」ことを知り、アカデミー受講について先生にも尋ねたところ「とてもいい機会だと思います」と、仰ってくださったので、ここ一年以上頭をもたげていたモダンピッチの笙を買うことになりました。

お金ない、奨学金の返還も滞ってる、という中で、震えるような気持ちで楽器屋さんにGo。質のよい楽器が欲しかったら職人さんに直接お願いするルートでの購入が望ましいのですが、こういう時に頼りになるのが楽器屋さん。古典ピッチは基準のaが430Hzなのですが、それを442Hzにしてもらい、古典管には音のついていない管2本にB♭とFを入れてもらうというカスタマイズをお願いして(それから更に、安い価格帯なのにも関わらず楽器のあれこれに注文をつけ)、とにかく2月13日までには必ず間に合わせてくれると言ってくれました。

王子にある武蔵野楽器さんありがとうございます!!!

楽器は2月初めに上がってきました。全然慣れない「也」と「毛」の音に指が慣れるよう、プラ管と呼ばれる練習用の管をお借りしていたので、1月後半はそれで練習、注文した楽器が上がってきたら、それで練習しました。

ワークショップが始まってから、怒濤の8日間、東京郊外に住んでいる私は9時半のレッスンに間に合うためには家を7時に出なければならなく、そして19時半からのレクチャーに出ると帰宅は夜11時〜12時。家のことと娘のことを母と夫にお願いして、とにかくできる限りのことをしました。

今の環境の中でできる最大限の努力。

課題曲、とにかく流れに乗ることができました。ヴァイオリンとのDuo作品だったため、ワークショップの参加可否がわかる前からVn.の方に迷惑をかけないかとても心配でした。ワークの始め、自己紹介の時点でDuoの三瀬さんを確認。穏やかそうな人だ、大丈夫そうだ、と心を落ち着かせました。本来2楽章から成る《月の変容》という曲。初演は宮田まゆみ先生、録音も出ています。

いつも練習する通り、録音は聴かずに譜面を追っていました。アンサンブル・モデルンのメンバーからのレッスンが3回。いつも言われるのは和音を必ず同じタイミングで出せ、ということ。それが笙という楽器にはとても難しい、ということを言いたかったのだけれども、英語の壁とその他諸々のなにかわからないものに敗退。4回目のレッスン、作曲者である一柳慧先生によるレッスン。できなさすぎる笙にも関わらず、「それも面白いんじゃない」と評してくださった。しなやかすぎる応対。

今回のワークで、日本の楽器をメインに持って来たのは私一人、プログラムのコンセプトは「東洋×西洋の新しい伝統へ向けて」というもの。この曲はそういった意味でとても大切なものであったようです。モデルンメンバーの先生方は1楽章のみで、と仰っていたようですが、一柳先生は2楽章もと考えていらしたようです。成果発表会2日前までは揺れていたのでどちらも練習。前日に見てもらってやっぱり1楽章だけでいくことになりました。

2楽章のとても難しい部分、三つの和音から合成される、高音域の倍音で記譜されているのとは異なる音が鳴り、それがメロディーのように聴こえることを、私は練習する中で知っていました。けれども、速いパッセージのその和音の連なりでは指がついてかなくて、レッスンの中でそれをすることはできませんでした。この曲が素晴しい曲だということを私は知っています。そしてワークの間、家で聴いた、先生による録音(某サイトで検索)を聴いてショックを受けました。

私は今まで先生のリサイタルには幾度も行ったことがあるのに、何を聴いていたのだろう。

それからは夜9時過ぎまでワークショップの合間の時間に場所をお借りして練習。
大人数でのパフォーマンスにもすべて参加して、一つの五線譜上に出来上がった曲を発表して、おそらく、時間軸と一緒に演奏はよくなっていったと思っています。もちろん、まだまだ力が足りなくて、問題なんて山のようにあるのですが、今できる限りの最大を。

受講仲間の一人から、「昨日(のゲネプロ)からのこの進歩は何なんだ」と驚いて言ってもらえたことを嬉しく思いました。

ゲネプロの後にホールを巡る回廊のようになった廊下で楽器を温めていたところを通りかかった一柳先生が、「できるようになるよ」と、真直ぐに力強く仰ってくださった一言がきっと、一日での伸びを生み出してくれたのだと思います。

ひとまず、娘が学校から帰宅。ちょっとお母さんに戻ります。


2011年1月17日月曜日

時が経つのは早いもので

時が経つのは早いもので、気が付けばもう一月半ばです。
年末に素敵なジャズの演奏を聴いたと思ったら、近頃ジャズづいているらしく、最近知人から紹介してもらったアラン・トゥーサンという人の録音を聴いてしびれていました。
年末年始はほとんど家族の時間を過ごし、一月はお稽古をしなければと思いつつ、少しづつ歩を進めています。
2月にある催しに向けて準備をしていますが、うまくいくようならまたこちらでご報告。

ひとまず、新年の挨拶をし忘れていたらもう松も明けてしまいましたが、
本年もよろしくお願い申し上げます。