2010年6月28日月曜日

調律

笙という楽器は楽器の調整、調律がとても大切。今月の二つの本番に、きちんとした調律で臨めなかったことを反省して、七夕コンサートのために楽器を調整中。呼気と吸気のバランスがよくなるよう、板バネ的な金属リードを竹管からはがしてようく観察しておもむろに待ち針で整える。リードを取り付ける時も、まだ慣れていないから一息で蜜蝋と松脂の接着剤を扱えるように訓練する。気持が落ち着いていないとできない作業。高い音はほんの少しの錘の変化でピッチが変わるから、多めにつけて少しづつ引く。ごろっと鉛が出てくると、この鉛のお陰で安定していたのだ、と思う。先生の技を思いながらピッチを整える。それでも湿気やリードの癖で、日々刻々と状態は変化する。七夕の夜に、安定したまとまりのある音になっているよう、調整をしたり、手を出さずに様子を見たりしていく。

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