2011年4月6日水曜日

小さい成長と貢献


4月29日に、ヴァイオリンの丸山妙子さんと小さなライブをします。

場所は西武線鷹の台駅にあるすうぷ屋Hyggeさんの2階。昨年末に伺ってスープを食べて、ライブを聴きました。とても素敵な空間です。

地震以降、きっと誰もが「私には何ができるか」と考えたと思います。私はお金持ちではないので100億円の寄付はできません。でも、笙を持っている、演奏をすることができる。ならばそれで何かできることがあれば、と思ってチャリティーライブをしたいと思いました。

そんなことをつぶやいたところ、以前サイタマックでご一緒したことのある丸山妙子さんが「やろうやろう!」と言ってくださったので、Charge の半額を寄付することにしてライブを企画しました。

狭いスペースですので、たくさんの方に聴いて頂くことはできませんが、自分にできる小さいことを継続してやっていけたらと思っています。

もし4月29日15:00頃、鷹の台にいらっしゃいましたら、「すうぷ屋Hygge」さんの2階でする、ヴァイオリンと笙のライブにいらしてください。

古典のソロを少しと、アレンジ曲をする予定です。
お店に一品オーダー&Charge 1,000円(うち50%を日本赤十字に寄付します)。
スープのメニューはこちらから。
http://www.soup-hygge.com/menu2.htm

郵便局を通して寄付ができたら受領の半券をこのブログにupします。
よろしかったらいらしてください。

追記:時間ですが、オープンが15時、スタートが15時半です。
寄付先について:寄付の集中を避けるため、日本赤十字以外の寄付先を考えています。東日本大震災のための寄付ということは変わりません。ご理解お願い申し上げます。(4月17日)



2011年3月29日火曜日

地震以後

3月11日に大きな地震がありました。

夫は都内の実家で働いていますが、当日は帰宅できませんでした。実家であることが幸いして、朝、人の動きが落ち着いてから電車で帰宅できました。
娘は学校にいました。揺れが収まると同時に私は家の鍵を持って娘の学校に飛び出して行きました。

沢山の映像、ネットからの情報、余震、停電、空っぽのスーパーの棚。
東京にいても10日間、何もできませんでした。

18日経った今日、ようやく何とかメンタルが回復してきました。少しだけど、寄付もしました。たくさんだと続かなくなると思うので、来月も再来月も続けられるくらいの額を。

節電を呼びかけられていたので、電熱器を使うのをためらって笙の練習もあまりできませんでした。でも、やっぱり楽器にはさわりたくなって電熱器を使って練習しました。そのかわり、暖房を控えた。

ようやく電車に乗る気持ちになれた頃、大井浩明さんという方のオルガンリサイタルで先輩の演奏を聴いた。会場には、先日受講したトーキョーワンダーサイトのアカデミーで一緒に受講していた友人がいた。私は彼女の感覚が何となく好き。おしゃべりができて「人の心がトゲトゲしてるね」と言いあった。みんな疲れてるから。

東京にいる私は努めて普通に生活する。演奏もする。たくさんある報道で私がダメージを受けてても、何もかも流されたり、喪ったりした人にしてみれば全く関係のないことだから、普通に生活をする。

で、時々地震のことを考えて、毎月本当に小額だけど寄付をしに行く。
私にできることはこれくらい。

2011年2月21日月曜日

トーキョーワンダーサイト

トーキョーワンダーサイトというところで「アンサンブル・モデルンのアカデミー」という8日間のワークショップを受けてきました。

8日間、現代曲のレッスン、レクチャー、大人数でのパフォーマンスなどをしてきました。20日に成果発表会なるものがあり、非常に充実して家庭をほっぽり出した一週間でした。

話はいつも急に始まって私はそこに飛び込んでいきます。
楽団の先輩で、大学時代の先生から「こんな催しがあるよ」というお知らせを頂いてすぐに、課題曲について笙の先輩に尋ねたところ「すんごい難しい」ことと「FとB♭がついてる」ことを知り、アカデミー受講について先生にも尋ねたところ「とてもいい機会だと思います」と、仰ってくださったので、ここ一年以上頭をもたげていたモダンピッチの笙を買うことになりました。

お金ない、奨学金の返還も滞ってる、という中で、震えるような気持ちで楽器屋さんにGo。質のよい楽器が欲しかったら職人さんに直接お願いするルートでの購入が望ましいのですが、こういう時に頼りになるのが楽器屋さん。古典ピッチは基準のaが430Hzなのですが、それを442Hzにしてもらい、古典管には音のついていない管2本にB♭とFを入れてもらうというカスタマイズをお願いして(それから更に、安い価格帯なのにも関わらず楽器のあれこれに注文をつけ)、とにかく2月13日までには必ず間に合わせてくれると言ってくれました。

王子にある武蔵野楽器さんありがとうございます!!!

楽器は2月初めに上がってきました。全然慣れない「也」と「毛」の音に指が慣れるよう、プラ管と呼ばれる練習用の管をお借りしていたので、1月後半はそれで練習、注文した楽器が上がってきたら、それで練習しました。

ワークショップが始まってから、怒濤の8日間、東京郊外に住んでいる私は9時半のレッスンに間に合うためには家を7時に出なければならなく、そして19時半からのレクチャーに出ると帰宅は夜11時〜12時。家のことと娘のことを母と夫にお願いして、とにかくできる限りのことをしました。

今の環境の中でできる最大限の努力。

課題曲、とにかく流れに乗ることができました。ヴァイオリンとのDuo作品だったため、ワークショップの参加可否がわかる前からVn.の方に迷惑をかけないかとても心配でした。ワークの始め、自己紹介の時点でDuoの三瀬さんを確認。穏やかそうな人だ、大丈夫そうだ、と心を落ち着かせました。本来2楽章から成る《月の変容》という曲。初演は宮田まゆみ先生、録音も出ています。

いつも練習する通り、録音は聴かずに譜面を追っていました。アンサンブル・モデルンのメンバーからのレッスンが3回。いつも言われるのは和音を必ず同じタイミングで出せ、ということ。それが笙という楽器にはとても難しい、ということを言いたかったのだけれども、英語の壁とその他諸々のなにかわからないものに敗退。4回目のレッスン、作曲者である一柳慧先生によるレッスン。できなさすぎる笙にも関わらず、「それも面白いんじゃない」と評してくださった。しなやかすぎる応対。

今回のワークで、日本の楽器をメインに持って来たのは私一人、プログラムのコンセプトは「東洋×西洋の新しい伝統へ向けて」というもの。この曲はそういった意味でとても大切なものであったようです。モデルンメンバーの先生方は1楽章のみで、と仰っていたようですが、一柳先生は2楽章もと考えていらしたようです。成果発表会2日前までは揺れていたのでどちらも練習。前日に見てもらってやっぱり1楽章だけでいくことになりました。

2楽章のとても難しい部分、三つの和音から合成される、高音域の倍音で記譜されているのとは異なる音が鳴り、それがメロディーのように聴こえることを、私は練習する中で知っていました。けれども、速いパッセージのその和音の連なりでは指がついてかなくて、レッスンの中でそれをすることはできませんでした。この曲が素晴しい曲だということを私は知っています。そしてワークの間、家で聴いた、先生による録音(某サイトで検索)を聴いてショックを受けました。

私は今まで先生のリサイタルには幾度も行ったことがあるのに、何を聴いていたのだろう。

それからは夜9時過ぎまでワークショップの合間の時間に場所をお借りして練習。
大人数でのパフォーマンスにもすべて参加して、一つの五線譜上に出来上がった曲を発表して、おそらく、時間軸と一緒に演奏はよくなっていったと思っています。もちろん、まだまだ力が足りなくて、問題なんて山のようにあるのですが、今できる限りの最大を。

受講仲間の一人から、「昨日(のゲネプロ)からのこの進歩は何なんだ」と驚いて言ってもらえたことを嬉しく思いました。

ゲネプロの後にホールを巡る回廊のようになった廊下で楽器を温めていたところを通りかかった一柳先生が、「できるようになるよ」と、真直ぐに力強く仰ってくださった一言がきっと、一日での伸びを生み出してくれたのだと思います。

ひとまず、娘が学校から帰宅。ちょっとお母さんに戻ります。


2011年1月17日月曜日

時が経つのは早いもので

時が経つのは早いもので、気が付けばもう一月半ばです。
年末に素敵なジャズの演奏を聴いたと思ったら、近頃ジャズづいているらしく、最近知人から紹介してもらったアラン・トゥーサンという人の録音を聴いてしびれていました。
年末年始はほとんど家族の時間を過ごし、一月はお稽古をしなければと思いつつ、少しづつ歩を進めています。
2月にある催しに向けて準備をしていますが、うまくいくようならまたこちらでご報告。

ひとまず、新年の挨拶をし忘れていたらもう松も明けてしまいましたが、
本年もよろしくお願い申し上げます。

2010年12月31日金曜日

スープ屋さんでの音楽

今年最後の更新です。
29日にサイクリングをしていて、前に一度入ったことのあるスープ屋さんに入ったところ二階でライブをしている、とのこと。お店にオーダー+出演者に投げ銭。面白そうだったので二階へ。
ジャズが一番元気だった時代のアコースティックの音を聴かせてもらいました。矢野忠さんと吉崎順一さんの演奏。すごく楽しくて、吉崎さんのヴァイオリンの音は伸びやかに、矢野さんのギターと声は音楽を愛している人のもので、本当に楽しませてもらいました。
俗に言う「ドブロギター」というものを私は初めて目にしました。正式にはリゾネイターギターと言うと教えてもらいまいした。you tube で見た名も知らぬアラビア圏(だったかしら?)の曲のコピーや、もう古典の範疇に入るようなジャズの名曲を、吉崎矢野節で。
楽し過ぎたので今年の〆に最適。
矢野さん、吉崎さん、素晴しいパフォーマンスをありがとうございました!
またお会いしましょう!!!

2010年12月25日土曜日

サヌカイト

先日所属楽団の定期公演がありました。
新曲の鉦鼓で当たっていたのですが、本番10日前に来た譜面を見ると、持ち替えでサヌカイトと鞨鼓も打つ指示が出ていました。
鞨鼓のかわりに段ボール箱をトコトコと打って自宅練習。パート譜づくりになぜか2日。サヌカイトはリハーサルのある日にしかさわれなかったのでイメトレ。
楽団での新作初演で演奏するのは初めてだったので、ワクワクドキドキ。新しい曲に命を吹き込むお手伝いをできるのはとてもエキサイティングで楽しい経験でした。
ゲネプロはほぼ完璧。本番は、緊張もあり、反省点あり。それでも、楽曲が素晴しかったですし、先輩方がすばらしかったためお客様にご高評を頂きました。

記念に記します
2010年12月22日(水)
伶楽舎雅楽コンサートno.23 「打ちもの いろいろ」にて
猿谷紀郎氏の新曲「綸綬」を演奏しました
パートは鉦鼓(持ち替えで讃岐の石、サヌカイトFと鞨鼓2)

素晴しい経験をありがとうございました。

2010年12月10日金曜日

延の曲

延の曲は拍感をつくるのが難しい。最初はすごくゆっくり。そのゆっくり具合は笛の音頭と、それを受けて笙の音頭が作っていくものなのだけど、とても難しい。付所からしばらくは、合奏しているみんなが笙に耳を傾けているから、すごく緊張する。緊張すると息が続かなくなって、音が途切れてしまう。前回の合奏の時は、なんとか音が切れることは回避できた。でも、途中琵琶と合わないなあ、と思っていたら、やはり手移りと気替えの間合いが急すぎて、全体の音楽の流れを止めているとアドバイスされた。全体をつかんで、音の運びを作るのが笙の役目。手移りをして、琵琶が入って拍頭になったら密やかに息を変えるのが、美しい笙。
修練します。

2010年12月5日日曜日

もう12月

ぼやっとしていたらもう12月です。10月後半から11月は本番多数だったため、きりきりしていたら学校公演ツアー中に娘が肺炎で入院しました。入院翌日の夜からその翌日にかけて、平日なのにオフだったので、当初は帰宅しない予定だったのですが、急遽予定を変更して自宅近くの病院へ。病院に一泊して昼まで居て、その後母の家でお風呂だけ借りて西日本にとんぼ返りしました。
娘の入院生活を助けてくれた、つまりは私の演奏家人生をサポートしてくれている母と夫に多大な苦労をかけて、学校公演をして参りました。
今回、子ども、あるいは雅楽初心者の大人向けの曲(雅楽と昔話のコラボレーション)で太鼓という大役が当たっており、先輩方の多大なる協力の元にツアーを回っていたため、9公演を終えて帰宅した時には、様々諸々、力が抜けました。
11月26日に帰宅して、しっかりお母さんらしいこともして、しばらくゆっくりできたので、今は次の公演に向けて準備中です。
スローペースですが、継続して音楽ができることに、とても喜びを感じています。

2010年11月9日火曜日

変化

8月からこの方、自分の中で何か変化が起こっているような気がする。
音楽とは離れたことだけれども、私は他人と距離をとることがヘタクソだ。急に間合いを詰め過ぎて、相手にびっくりされてしまうことがたくさんある。
そんな性格は実は音楽にとても関係していて、ゆったりと全体の流れを作らなければならない性格を持つ笙という楽器を奏しているのに、全然ゆったりできない私があった。
近頃、上手に私の音楽の悩みを聞き出してくれる先輩に恵まれて、たぶん、音が少しづつ変化してきていると思う。
憧れ続けている先生と、同じでなくてもいいから、美しく、力強く、繊細に光を放つ音を目指して変化し続けたい。

2010年11月3日水曜日

10月終わり

10月は中々忙しい月だった。29日と31日の本番を終えて、次は11月の本番にむけて練習。打ち物の当たりが多くてとても緊張したけれども、打ち物をするといつもは聴こえてこない両絃(箏、琵琶)の一拍目がとてもよく聴こえて勉強になる。絃楽器はとてもかっこいいことをしている。
次の公演は13日の法政大学。14日からは学校公演のツアーに出ます。それまでは練習と、その他に娘とべったり過ごす予定。2週間、おばあちゃんと、お父さんとお留守番お願いします。