2022年12月17日土曜日

縁日なるなり

 縁日なるなり、というイベントをします。

インスタを開いてみたら、なんかピンと来てしまった書家の松下夕那さんにお声掛けして、書と笙のLiveパフォーマンスをすることになりました。会場は谷中銀座のIchihgoya さんというワインバーの2階です。古い造りの家屋?なのか、一階はカウンターのみのBARで、急階段を登った2階が二間続きの空間になっています。書と笙の即興ライブをお楽しみください。




また、プレイベント、といいますか何と言いますか、谷中銀座を盛り上げるためのクリスマス・マルシェで、同じくIchigoya さんの店先をお借りして、ワンコインで、あなたの為に笙吹きます、という出店をします。

Ichigoyaさんは、日暮里駅を左に降りた、夕焼けだんだんの先の左側にあります。600円でコインとグラスをもらって、サーバーから好きなワインのボタンを押して注ぐ、という、半セルフサービスのワインBARです。ワインの他にも、体がポカポカ温まるジンジャードリンクなどもおいしいです。


2023年1月9日(月・祝)

2022年12月24日(土)

どうぞいらしてくださいね。




クリスマス・マルシェは25日も開催していますか、笙の出店は24日のみです。

2022年8月9日火曜日

真夏

 夏ですね。今年の夏は暑さが厳しいです。

熱海に旅行に行きました。一泊で、友達と行く予定だったのですが、友が直前に発熱してしまい、急遽一人旅になりました。

熱海のennova さんという宿を予約、1日目は初島へ行きました。初島港へ着くと、スノーケリングのレンタル屋さんがあったので、どれどれやってみようかしら、と、一式借りてみました。2500円くらい。足ヒレ、シューズ、ライフジャケット、シュノーケル🤿。着替えをさせてもらって、やり方の説明を受けて、海へ。小さな青いお魚がたくさんいました。3時までに返却だったのですが、時計がなくて、時間は何でわかりますか?と尋ねたところ、船が発着するから、とのこと。12時過ぎくらいに借りたので、船が3回着いたら3時ですよ、とのこと。中年の体力なので船が2回着いたあたりで返却しました。海は冷たくて綺麗で、一人でも充分楽しかったです。

2021年8月22日日曜日

パンダ

 上野駅の中の本屋さんはとてもお洒落で雑貨も売っている。通りすがりについ、通りすがりとは思われない熱意で品物を見てしまう。駅にいるときは大体特急電車の時間を待つ暇つぶしタイムなので当然お買い物はしないほうがいい。のに、だ、本屋さんがお洒落で素敵で物欲が高まる。安いもの、かさばらないもの、持ってて嬉しいもの、という基準で選んで、1の目がパンダになっているサイコロを購入した。220円。

サイコロをゲットしたその日は栃木と茨城の県境にある鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)での奉納舞に楽をつけるお仕事のために常磐特急を待っていた。上野駅が好きすぎて常磐特急の時間の40分前に到着して電車待ちがてら駅構内ショップの品物を熱く見ていた。お仕事に行って帰って上野駅に着いてからもまだ欲しかったら買うんだもんね。など思っても、結局ひとつ、サイコロを買って、帰りにもう一度上野駅に寄った時には物欲はすっかり消えていた。

水戸へ着いた。鷲子山上神社までは水戸で待ち合わせしたこのお仕事の主催者である堀さんの車で行く。途中、コロナの折、電車禁止、一人で車で行くなら、という条件付きで家を出してもらっている市川の成実さんを、先泊しているホテルの駐車場で拾う。車はずんずんと街を超え、里山を走り山の中へ。雨がどうなるかな。

2021年4月23日金曜日

西金砂神社

 2021年最初のお仕事は西金砂神社での奉納舞に音楽をつけるお仕事でした。

今年はコロナの影響で、東京での合わせなし、行きの電車も列を分けるという対策を行った上で、まずは水戸へ。舞を指導されている堀さんの運転する車で現場の西金砂神社へ。向かう道はひとつ山を越えて、素晴らしい景色が広がります。

西金砂神社は常陸太田市にあります。七十二年に一度、大きな祭禮を行うとのことなのですが、そのスタート地点の重要な神社です。場当たりを終えて社務所で宮司さんとしばらくお喋りタイムがありました。神社にある笙を見せていただいたところ、それおは大槻装束さんで入手されたものとか。へえ、大槻さんて楽器も扱ってたんですね、私は楽団の装束をそこであつらえたんですよ、娘がそこで働いてるんです、、、、ええっと、たぶんお会いしたことあります、十年以上前にヨーロッパにご一緒しました!!!

びっくりです。今回お仕事させていただく会場の神社の宮司さんの娘さんは、2009年だったか、私が楽団でいまのところ唯一行った海外公演のときの装束師さんとしてツアーについてきてくれた中嶋さんだったのでした。世界は案外狭いです。ふしぎなものだと思いながら、翌日の本番では可愛らしく美しいちびっこダンサーズの演技に音を添え、そして中嶋さんとの再会を果たし、「えっと、伶楽舎の日比です、(離婚したらか名字変わったんですけど)、前にヨーロッパいきましたよね」と、私は若干興奮気味だったのですが中嶋さんは大人の笑顔で応対してくれました。

祭礼は滞りなく、途中CDの音を使うはずのところで器械の音が出なくなってしまったので、なんか音出しましょうかと申し出てとりあえず皇じょうの急らしきものを笙だけで吹いておきました。氏子さんたちが榊を上げるシーンに彩りを加えることができ、なにか満足を得たのでした。神様はときどきおもしろいことをなさいます。

準備した奉納舞が終わって、舞の堀さん、音楽の成実さん、ねこまるさん、私の四人で奥之院まで上がりました。神社、山すぎて奉納舞を本当は堀さんはここでしたいのですが人が集まるのが困難な高さと傾斜のため、準備していない舞を神様に捧げていました。成実さんの笛、執行さんの鼓、私の笙、堀さんの舞。山登りと御参りに来ている他の人たちは何事かとびっくりしたと思います。

山を降りて神社の下の鳥居の前で、いただいた豪華お弁当を確かなソーシャルディスタンスを取った屋外でいただきました。樹齢八百年の杉の木とイチョウの木に見守られながら、大変おいしいお弁当をいただいて、堀さんの樹の話を聴いて、また会いましょうねと言いあいました。

2020年10月2日金曜日

10月

 今年は1日が中秋の名月、SNSを見ているといろんな人がお月見を楽しんでいました。

さて、今年一番の大勝負が無事終了致しました。


「源氏物語ー語りと雅楽で楽しむ平安絵巻ー」

2020年9月22日(火・祝)

武蔵村山市民会館小ホールにて



昨年に引続き山下智子さんとご一緒することができました。

笙一管では不安が大きく、笛の応援をお願いしました。

市民会館から個人契約で依頼を受けたのは初めてだったため、担当の廣田様には随分とお世話になりました。企画の実現のために取るべきコミュニケーションのいろんなところを上手に進めてくださって、どこかで目にした作家と編集者の関係みたいになっていたように思います。この公演の功労者は、出演者はもちろん、多くは市民会館の廣田さんなのでした。

ご縁をくださった井上ツヤ子先生にも、舞台スタッフの皆様にも、そしてたくさんお友達を連れてきてくれた母にも、感謝申し上げます。あ、送り迎えしてくれた姉にも感謝。

私の功績は、素晴らしい2人の共演者を呼んできたことと、舞台に立てたこと。

友利先生、出会いとお花をありがとうございました。

最近流行りの感染症の影響での延期を経て、9月22日にいよいよ公演。ギリギリまで、席数を減らさなければならなかったのが、19日の解禁を受けてお席を増やすことができました。駆け込みで沢山のご予約をいただけました。感染症対策で前3列はクローズ、その他ディスタンスあり、ですが、開けたお席に満席のお客様に囲まれて!久しぶりに舞台を踏みました。相変わらず、「遠足は楽しみすぎてもう前の日に草臥れちゃう」性格のために、本番前にはそろそろ寝ちゃいたい衝動に駆られながらも、目の下のクマをコンシーラーで隠して出て行きました。

台本を追って音楽が入る、その間をはかる集中力がいるのですが、そういえば昔にオーケストラでトランペットしてた時はまだ小学生だったこともあって、生真面目に指折り休符の小節を数えて指揮者の合図を待ったよなあ。ということを思い出しました。指揮者のいないアンサンブルは相変わらず苦手で待つことができなくて、ちょっとカッコ悪かったところもあるのですが、概ねよくできたと自分を労うことに致します。

2020年9月9日水曜日

暑いですね

 今年の夏も暑いですね。

今年は1月に虫垂炎、3月に虫垂切除、6月に盲腸膿瘍、と、お腹がらみの病気でなんと3回も入院して健康のありがたみを実感しております。全部の入院にもれなく絶食がついていて辛かったです。ご飯が食べられるってシアワセ!

さて、お仕事を減らしていたところなのですが、コロナにも負けず、また公演をさせていただけることになりました。当初4月29日の予定だったのですが、9月22日(火・祝・秋分の日)の開催が、今のところできる予定です。


小ホールでの公演ですため、席数285を半分に減らしての公演です。

武蔵村山市は陸の孤島、電車の駅がありません。それが今回はいい方に働いてくれたようで、9月の公演が叶うようです。

昨年に引き続き山下智子さんが京ことばで語る「源氏物語」に、笙と、そして素晴らしい龍笛奏者、伊崎善之さんをお迎えしての舞台です。

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と、8月22日に下書きしてありました。

2020年5月31日日曜日

更新

googleアカウントからログインできなかったのでずっと更新ができなかったのですが、別のルートで閲覧したら、既にログインになっていました。不思議。
人の助けを借りながら、生きてます。

2019年11月11日月曜日

沼津

11月7日は沼津でお仕事でした。
前回に引き続き、有名な方の公演、古典部門で越天楽と陪臚の笙の役をお預かりしました。二管通り、つまり、龍笛、篳篥、笙各二人だったのですが、なんと!笙は秀樹様のお母様、九十九(つくも)様とご一緒させていただきました。MCで、お母様のご紹介もされて、御歳88歳と伺ってびっくり仰天しました。とても溌剌とれていて御歳のことは感じられなかったのですが、よくよく考えたら先日「秀樹、還暦」というギャグを秀樹様のフェイスブックで見たばかりだったので、そうだよなあ、と思いました。お姉様の雅美様も笛を吹いていらして、そして御子息のちっちさんも舞を舞い、ピアノをされて、ファミリーで多彩な方々でした。

コンサートに友達が来てくれたので、ついでに私は一泊沼津を楽しみました。沼津港で遊覧船に乗り、コンサート会場だった御用邸記念公園を海から見たり、船上で鳥にカッパえびせんををやったり、水門に登って富士山や釣り人を眺めたり、市場でヒイラギというお魚の唐揚げを食べたり、沼津港観光を堪能しました。



船上から鴎と鳶

水門から釣り人

説明を追加


2019年10月11日金曜日

立川のカフェ

友人がカフェを作った。
笛を吹く友人。
雅楽会で10年前に一緒の演奏会に出て、その時に年齢や地元が近い話で盛り上がった。
それからほんの時々練習会で顔を合わせるくらいだったのが、2-3年前から急に遊んだり、練習会をするようになった。その間に友人の身の回りにも色々変化があったのだけれども、その変化の合間に着々と、「雅楽を身近楽しめる」というコンセプトのイベント開催時だけオープンするサロンのようなものを開いた。
私はオープンの記念のワークショップにお花を持って伺った。
ついでに自分もイベントを企画して、昨年は9月に笙のミニライブを開かせてもらった。



チラシ


ソロ演奏

琵琶とDUO

今年、令和元年5月には、笙と龍笛を体験できるイベントを開きました。
9月には語りの方をお招きする予定です。

立川駅から徒歩5分の雅楽サロン「すりーだっくす」は、ゆるりと営業を始めています。お客様が20人入るといっぱいになる小さな空間ですが、その分、手が届くくらい間近に音を聴いてもらうことができます。 

またゆっくり時々イベントをします。
ご興味とご予定が合ったら、ぜひいらしてください。

すりーだっくすの店主ブログはこちら。

有名な方の公演に

有名な方の公演に参加できた。
雅楽といえば東儀秀樹さんの名を知らない人はあんまりいない。
先日天国に行ってしまわれた芝祐靖先生を私は神様と思っているのだが、先生が人間から神様に昇格されたと思ってもうお会いできないのを悲しく思っていたら、なんだか急に今度は現世でとっても有名な方から演奏のご依頼をいただき、もしかしたら雅楽の神様は私を見捨てないでくれていたのかもしれない、など、本気で大袈裟に思ったりする。もちろん、それまでには地道にずっとやってきたことがあって、それを支えてくれる人たちがいて、先人の遺してくれた素晴らしい音楽があって、私がいろんな駄目を発揮しても、どこかで拾ってくれる人たちがいて、そんで大きな舞台につながった。そのうしろがわには、海外で公演しなければならなくて留守にする先輩が居たから、という背景もある。
いろんな偶然と必然と幸運に囲まれて、今日もなんとかいきてます!


衣装

本番

2019年9月19日木曜日

源氏物語「紅葉賀」と笙演奏


語りと笙の会、満員のお客様と強力なスタッフに恵まれて、無事行うことができました。メールミーティングを重ねていたのですが、実際にお会いしてのミーティングは本番前日でした。山下さんは普段京都にお住まいですし、お忙しい方ですので、やっとお会いできました。おいしいショコラをいただきながら、そして楽しい雑談をしながらのミーティングは緊張しましたが楽しく気持ちのいい時間でした。
当日は最強の協力者である姉にお茶出しをお願いし、姉の友人で画家のSさんにもお手伝いをしていただき、若い友人に所々使うオーディオをお願いし、さらに運搬を義兄にお願いし、と、家族と友達をフル稼働して臨みました。受付をしてくださったI様も、ありがとうございました。
会場であるフレイバーライフ社の社屋は、昨年できたばかりの木造7階建の建築、その建築物が非常に価値あるもので、そのような場所を提供してくださったO様、紹介してくださったM様には感謝の気持ちを何度でもお伝えしたくなるのですが、ストーキングになってはいけませんので心の中でありがとうございますを唱えています。
終わってもう5日も経ってしまった。1つ、人前での演奏を終えて、充実して元気に過ごしています。




山下智子さんをお迎えして

9/14にイベントを開催します。
源氏物語を京ことばで語っていらっしゃる、山下智子さんをお迎えします。

思えば何年前だったか、音大時代の音楽学の先生が、雅楽をしているなら接点があるかもと、下北沢のキッドアイラックホールで行われていた山下さんの語りの会に誘ってくださった。

山下さんの語りは、まず、現代語で、山下さんの言葉での解説から始まる。複雑な人間関係を図にして、登場人物の背景、心情、そんなものをわかりやすい言葉で、深みと軽やかさを併せて解説される。時にお茶目なこの解説で、聴き手はぐぐっと源氏物語の世界に引き込まれる。

休憩のち、中井和子先生、という方の訳した源氏物語の朗読がある。
谷崎潤一郎が源氏物語を訳す時、なぜ京都弁で訳さなかったか、というと、この中井訳があったからだ、という記事を読んだことがある。それほどこの訳は素晴らしく、平安の雅を現代の京ことばに移し換えているらしい。

余談なのだが、昔実家に、谷崎潤一郎訳の源氏物語箱入りが全巻揃っていて、十代半ばの私は好奇心でさわりを読んだ。雨夜の品定め、くらい読んだのだったか。当時は大和和紀さんによる漫画「あさきゆめみし」が流行っていて、源氏物語の世界には比較的早い段階で触れることができた。「なんて素敵にジャパネスク」という少女向けの小説を愛読していて、平安宮中のラブコメディは中学生の頃に馴染んでいた。

さて、山下さんの語りに戻って、解説によってわかりやすくなった筋を追い、今度は京ことばの響きで物語を堪能する。結構、集中力がいるが、演者さんの魅力に引っ張られてぐんぐん聴く。
区切りよく終わる回もあれば、いいところで終わる回もあり、そうすると物語は次、どうなっちゃうのか、と、来週のテレビドラマを楽しみにするように、次の語り会を心待ちにする。
最後、その日の朗読から抜粋で、原文が読まれる。


、、、、すごい、、、、


最初に下北沢の会に伺ってから、ずっと山下さんのご活躍をフェイスブックで拝見し、時に、語りと笙で、コラボしたいですね、など、夢のようにオンライン上の文字でお話しをしていたのですが、、、いよいよ、いよいよ本当に山下さんにいらしてもらいたくなって、勇気を持ってお電話を差し上げました。

こんな日程で、こういった感じで、いらしていただくことはできませんか?と。
できる限りのことしかできないので、失礼がないか心配しながらお便りするたび、品のある、そして親しみもある、優しいメッセージを返してくださって、いよいよ、間も無く当日を迎えます。

雅楽は平安時代の宮廷音楽で、元々は唐や高麗などから渡ってきた外来のイケてるダンスミュージックでした。当然、源氏物語の中にもたくさんの音楽の描写が出てきます。現在の雅楽でも演奏される「青海波」は、若き光源氏の君がライバルである頭中将と二人、帝の御前で舞を披露した場面は、源氏物語の中でも特に有名です。今回のイベントは、「青海波」にフォーカスしてプログラムを組みました。



※上記記事、イベント前に下書きしていましたが、準備でアップが間に合わず、19日に加筆訂正してアップしました※

2019年2月12日火曜日

新しい年

2/5〜19が今年の春節祭だそうです。
新年快楽!

プライベートでは昨年離婚をして妻と母の役割を降りました。
お仕事を休んでいたつもりが何度か演奏の依頼があり、できることをできる限りしました。今年も早々に演奏依頼があり、仲間の協力を得て演奏させていただけることになりました。

10年、大学を卒業してから、様々な草鞋を履き替えながら、演奏をしてきました。
18年、娘を生んでから昨年まで、楽しい家族でした。(終わりの方は荒れちゃったけど。娘ごめんね。)

もちろん、不安など笑って飛ばさない限り湧いてきます。
たくさん笑って、笑って、笑って。

笑顔で、今年もよろしくお願いいたします。

2018年10月9日火曜日

熱海

2018年10月5日、熱海で演奏をさせていただきました。
熱海の観光を盛り上げようという企画、熱海芸術祭2018の一環に、Duoというテーマで日替わりで8組の奏者による30分のコンサートが企画されました。
私は龍笛の伊崎善之さんにお声掛けいただき、龍笛と笙のduoで出演しました。

越天楽
胡飲酒序
長慶子
熱海(この日のためのオリジナル曲)
アメイジング・グレース

笙と笛のduoでは、普段篳篥の壁に消されてしまいがちな笛の音たちがよく聞こえ、特に胡飲酒序は三管の合奏とは一味違った味わいで、演奏していて楽しかったです。伊崎さんが旋律を創った熱海と名付けた曲には、笛の古典的奏法が存分に凝らされていて、私は古典の合竹をベースに伴奏したのですが、笙をつけることによって師である芝祐靖先生の影響を深く受けた旋律線がよりくっきりと浮かび上がり、それも面白いことと思いました。

お招きくださった熱海市芸術祭実行委員の皆様、企画・制作をされたオペラ季節館の皆様、プロデューサーの伊勢谷宣仁様、龍笛の伊崎善之様、そして雨の中聴いてくださったお客様、皆様ありがとうございました。


熱海芸術祭2018
https://www.ataminews.gr.jp/ad/201810artatami/

https://www.facebook.com/100002664361628/posts/1740404372725025/

2018年10月1日月曜日

小名木川物語

音で少しだけ参加させてもらった「小名木川物語」を鑑賞に新橋まで。主演の徳久ウィリアム幸太郎さんと、ものすごく久しぶりにお会いして、髪の色以外なんにも変わらない感じがして可笑しかったです。

映画は、一生懸命追わなければならないような難しい筋はなく、だからといってドラマがない訳でなく、美しい小名木川周辺の映像があり、そこに根差した人々が時に本人役で登場したり、祭や日々の生活の風景が登場するドキュメンタリーの要素があり、地域の、時代の史料としても価値のあるものだと思いました。

音楽を担当された岡野勇仁さんの音楽は、登場する音風景と、人物の心象とを上手にスライドさせながら溶け合う素晴らしいものでした。

2つの印象的なシーンで、笙の音が流れて嬉しかったです。一緒に録音した箏の音がまた素晴らしく映像と合っていて、今西紅雪(玲子)さんの持つ力を感じました。また、別の場面でたくさん登場する行川さをりさんの声も格別でした。そこここに登場するクラリネットの音も印象的だったなあ。

光栄にも、映画のあとのトークショーの際にプロデューサーである故・東海 亮樹さんの奥様で、この映画に大変御尽力されている東海明子さんが私のことも紹介してくださって、ちゃっかり大西監督と写真を撮っていただくことができました。

またこれからも上映の機会があるそうですので、皆様ぜひ、この美しいローカルムービーをご覧になりに、お運びください。

映画のあと、大西みつぐ監督とウィリアムさんのトークショーの間中、プロデューサーの東海さんがスクリーンの前で満面の笑みを浮かべている姿が見えたように感じました。

小名木川物語公式サイト
http://onagigawa.com/

今日の上映会のこと
https://www.facebook.com/1386344454948962/posts/2112898378960229/

大西さんと撮ってもらった写真
https://www.facebook.com/100002664361628/posts/1733523563413106/

2018年5月3日木曜日

ブルーノート

今日は初めてブルーノートというジャズを聴かせる店の昼公演に行ってみた。夫が一昨日通勤中にラジオを聴いていたら、アルパという南米のハープをするらしいことを聞きつけて、ゴールデンウィーク唯一一緒の休みだからと誘ってくれた。アルパ、ドラム、ソプラノサックスのトリオだった。本当はヴォーカルも来日する予定だったけど来られなかったんだって。若いドラム奏者はずっとアルパ奏者をガン見していて、自分の出番の合図を待っていた。途中お茶目にクラッピングを聴かせてくれた。アルパ奏者はアルパをいろんな奏法で弾いたり少しトークする他に、シャカシャカとラトルのような楽器を鳴らしたり芸達者だった。アルパのソロは優しかったり深かったり、多彩な響きを聴かせてくれた。アルパは弦が多いから、1人で低音も高音も担当できる上に、胴を打つと打楽器にもなって便利な楽器だと思った。飛行機に乗せるのは大変そうだけど。今日の公演はブルーノート3daysの3日目で、2ステージ入れ替えの1回目だった。2ステージ目があるのに、拍手に応えてアンコールで枯葉モチーフの曲をたっぷりと聴かせてくれた。クールに見えた若いサックス奏者はアンコール曲を随分盛り上げてくれた。

小屋というには大変立派な建物を出ると、赤い夕闇の中に薄いブルーの空が覗いてた。


アルパ:Edmar Castaneda
サックス:Shlomi Cohen
ドラム:Rodrigo Villalon

2018年3月27日火曜日

人生は40歳になってからが面白い説

何歳になっても唱えられるまじないのようである。なくなるのは若さばかり、あとは経験値が上がって羞恥心が減って、自由になるお金と不自由なお金の区別がついて、大変楽しい。
恵まれているのかもしれない。確かに、食う寝るところに住むところに困っていない。ごはんを食べさせてくれる夫がいて、たいへん可愛らしい娘ももう手間はかからない年齢になった。仕事も今はある。ない時もあるけど。

音楽に対する意欲と過剰な美意識で、怖くなって遠のいた。一年。考えたり暮らしたり暴れたり酒呑んだり。結果、音楽は私にとっては美しくて面白くて怖い友達なのだということ。人格はないけれども、それは人付き合いに似ていて、子を育てるように慈しみ、友と語るように朗らかに、誰かを愛するように親密に、時に嫌悪して逃げ回って結果、逃げ切れないことが判明した。

自転車に乗ることに例えることがあるのだけれども、獲得した技能というものは忘れない。忘れたと思っていてもやってるうちに思い出す。

楽団の演奏会にまた出演させてもらうことになりました。笙という楽器は大変美しく、繊細であるため手間がかかります。手間をかけすぎて精神を病むことが起こりやすい楽器です。ですがそれほどに美しいので、いつか聴いてください。

2017年8月24日木曜日

3月、伊那

3月、なつかしい伊那で演奏会がありました。旧井澤家住宅に雅楽の音色を響かせました。伊那に招いていただく度に、私は16歳の頃お世話になった伊那のお母さんに会いに行きます。今年はちょうどお母さんの75歳のお誕生日と訪問が重なったため、笙を鳴らしてお祝いをしました。朝起きて、一緒にイーネという名前のわんことお母さんと、伊那谷の畑や牧場の間を散歩しながらこの土地を開墾して豊かにした人々の話を聞きました。朝鮮半島から奴隷のように連れてこられて労働をさせられた人たちがいるのだけれども、歴史のどこにも遺されていなくて、勉強していないと忘れ去られてしまうことを教えてもらいました。前の日、演奏会が終わった後はお母さんの長女、高遠に住むかおるちゃんの家に泊めてもらいました。かおるちゃんは山暮らしをしていて、男の子を二人育てていて、大工の旦那さんがいて、そして電磁波過敏症であるために電波のない土地を探してそこで暮らしています。自然の美味しい食べ物、添加物の少ないもの、手間をかけた素朴な食べ物、人工的な刺激の少ない、豊かな自然により近い生活。かおるちゃんを見ると、生き物としての人の正しい生き方について考えずにはいられません。そこには強い知性があって、美しいです。都市とその近郊に暮らす私とは随分違う暮らし方なのですが、力強くしなやかに生きていて、素敵だな、と素直に感心してしまいます。
かおるちゃん、伊那のお母さん、また会いに行きます。今年は会えなかったけど、妹のみちるちゃんにも、次は会えますように!

2017年5月19日金曜日

2017年前半

今年のコンサートは楽団の公演からスタートしました。1月9日(月・祝)札幌のキタラホールにて、昼公演で鉦鼓、夜公演で笙の役をあずかりました。昨年末に体調を崩したため様々に心残りはあるのですが、楽団の一員として働くことができました。
18日、文化庁の事業で東大和市の中学校に行きました。生徒さんの前で越天楽を演奏した他に、唱歌を歌ってもらったり管楽器を体験してもらったり、雅楽のお稽古の導入部分を感じてもらいました。
2月5日、しのばず雅楽会さんの公演を聴きに行きました。しのばず雅楽会は東京藝大雅楽科出身の有志の集まりとのこと、これからの民間の雅楽を担っていく人たちの素晴らしい演奏を見ることができました。19日、箏奏者スコット・ジョーダンさんの呼びかけで「邦楽即興企画」がありました。声、息、弦、舞踏、4つのグループに分かれて即興演奏をしました。尺八の小濱明人さん、alive paintingの中山晃子さんと息の組でご一緒しました。尺八の音に音楽の進行を委ねて、paintの中山さんの描く絵と笙の音とが一緒になって、絵空箱という空間・時間をシェアすることができました。20日、国分寺市の並木公民館にお招きいただき、「世界の音楽を知る」という講座の1回目「笙の世界〜日本とアジアの民俗音楽」で笙の紹介をしました。国立音楽大学附属楽器学資料館館長であり、私が大学時代にとてもお世話になった(広義の)音楽学の恩師である横井雅子先生が、世界の様々な笙を紹介する講義の中で、古典の調子と現代音楽を演奏しました。
3月5日、長野県伊那市での演奏がありました。(つづく

2016年10月23日日曜日

10月 大三島 ミュージアムコンサート ShimaJam2016

今年も瀬戸内、しまなみ海道でいちばん大きな島、大三島(おおみしま)にお呼ばれをしました。広島空港から車に乗せてもらい、フェリーを使って愛媛県今治市大三島に到着しました。

一日目はまずは下見。「ShimaJam2016」の特設会場がしつらえられる宮浦港を見て、ふむふむここで演奏するのだな、と仕事の気分を盛り上げました。それからミュージアムコンサートの行われる「岩田健 母と子のミュージアム」に移動してリハーサル。音響の確認と、翌日行われるコンサートの時間帯に音を出す作業をしました。時は満月を二日後に控えた夕刻。リハーサルを終える頃には綺麗なお月様が昇ってきました。

海は広いな大きいな お船で移動

二日目、別の演奏会を済ませて移動してきた龍笛奏者の到着を待って、午前中に三人揃ってミュージアムコンサートのリハーサルをしました。リハの後にはお楽しみ、お昼ごはんを食べに移動。伊東建築塾の皆様が手間暇かけて造ったカフェ「大三島みんなの家」で猪のお肉のカレーと、みんなから「せとくん」と呼ばれている青年の作った素晴しく濃厚でフレッシュなみかんジュースを頂きました。島では蜜柑畑を荒らしてしまう猪を狩猟せざるを得ない状況が数年前から続いており、それならば、皮もお肉も骨の髄まで余さず頂きましょう、ということで、猪のレザークラフト、猪の肉を使った食事、猪骨ラーメンなどを頂くことができるそうです。

大三島みんなの家の看板
予定の黒板
せとくん作のみかんジュース
あんまり美味しくて一瓶購入
コースターは猪革

二日目午後は本番がありました。「憩いの家」の大広間で30分の演奏体験ワークショップを行った後、16時の開演です。この日、ミュージアムは入場無料、私たちのコンサートも無料で聴いてもうらうことができました。オープニングにはふるさとを思わせる曲を、というリクエストに応えて「ふるさと」をシンプルなアレンジで。二曲め、彫刻家の岩田健さんが92歳でお亡くなりになったとの訃報をコンサートの1週間前に受けておりましたため、追悼の意味をこめて、盤渉調(ばんしきちょう)の音取(ねとり)と越天楽(えてんらく)を演奏しました。龍笛のソロ、笙の即興の後に休憩を挟み、第二部は篳篥のソロから。中村仁美さんのエンターティナーぶりが存分に発揮された演奏でした。次は雅楽空間の聴かせドコロ、石田多朗氏の新作「永遠の風景」を演奏しました。そうして最後に、古典曲「胡飲酒(こんじゅ)」を組曲形式で「調子〜序〜破」と演奏して演奏会は終わりました。後半、だんだんに日が暮れてきてお客様が寒くなかったかなあ、ということが心配でしたが、一時間強の時間の中にたっぷりの要素を詰め込んだコンサートになりました。

三日目、午前中にShimaJamのサウンドチェックを終え、午後の出番までの間に、伊豫の國の一宮「大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)」で御参りをしました。ここには樹齢三千年の楠があります。お宮の奥の、奥の院まで足を運ぶと、素晴しく美しい楠に出あうことができます。三千年の年月は、楠にとってはいかほどのものなのでしょうか。不思議な気持ちにさせられます。


大きな楠をくぐり抜ける

こんにちは


御参りから楽屋に帰って、とても美味しい塩むすびと焼き鯖のお弁当を頂いて、ShimaJam本番「雅楽空間」はアン・サリーさんの後の出番でした。宮浦港は大山祇神社の参道が海に伸びたような造りになっています。期せずして私たちは神社に向かって雅楽の演奏をすることになりました。できる限りの演奏をしました。この島には立派なお祭りがあるため笛の音に馴染みがあるのか、お宮で雅楽がされるのをよく耳にされているからか、お客様は私たちの演奏を興味深く聴いてくださったようで安心をしました。


出番が終わってほっとして、
出店で買った伊予柑ビールを頂きました

宿泊をさせてもらった「ふるさと憩いの家」は、宗方小学校という古い木造建築を改築した民宿です。非常にアットホームで、スポーツ合宿とおぼしき小学生の集団やサイクリスト、お遍路さんの方々が宿泊しているのを見かけました。三泊させてもらったその晩は、夜中に落雷があったようで、なんと消えていたはずの宿の電気がついたとか(!)恐がりの私は起きていたらぶるぶるしてしまうところでしたが、二日にわたるコンサートを終えた安心で爆睡していて全く気が付かず、よかったです。ShimaJamで「陵王」を演奏したから、雷きたのかなあ、と笛の伊崎くんに言ってみました。

大三島は、空が広くて海は綺麗で、食べ物が美味しくて人々は親切で、あんまりいい場所ですので、できればプライベートでも伺いたいです。移住する人もたくさんいるみたい。どうぞ皆様、しまなみ海道にお立ち寄りの際は、大三島の観光スポットもくまなく巡ってみてください。

憩いの家から徒歩一分、海はすぐそこ

夜中の雷雨の後、ふるさと憩いの家

結びに、私たちを招いてくれた伊東豊雄建築事務所の皆様、ShimaJamスタッフの皆様、大三島の皆様、ワークショップの楽器レンタルをしてくださった武蔵野楽器様、「雅楽空間」企画作曲の石田多朗さん、篳篥の中村仁美さん、龍笛の伊崎善之さん、本当にお世話になりました。


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